『洛中洛外』について-描かれた人物からの考え-

「洛中洛外図」は、室町時代の京都を、街並みや人物など遠近法の表現を駆使して描き、自然に生き生きと再現したものである。現存最古ということもあり、重要な文化財産の一つである。 この屏風に描かれていた寺院や、神社、庭園などの建物と、武士、農民、商人などの人物の様子から、室町時代には農業や商業などが繁盛していたことが見てとれる。 このたび「洛中洛外図」の交流会において、メディアの専攻(林)は、描かれた人物の着物からアプローチをした。服装の流行は時代の変遷に従って変化する。ここでは 武士、貴族たちの着物が、鎌倉時代後半に水干から直垂(ひたたれ)へと変化していったさまと、婦人たちの被衣(かずき―平安時代からある着物)と小袖の移り変わりを取り上げた。また服装の色からも当時の社会背景が反映されると考え、若干の考察を加えてみた。

 

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