日用品としての芸術品

比較・地域文化学専攻は、洛中洛外図という交流会の課題について次のようなアプローチをとった。

洛中洛外図は、室町時代に製作された絵画であり、それは現在の日本で国の重要文化財となっている。このような芸術作品は、比較・地域文化学専攻の院生が研究対象地とする海外でも存在する。それらは時代を超えて、人々の間で代々伝えられ、現代まで受け継がれている。

そうした芸術品のなかには、現代の人々の手によって生み出され、日常的な人々の「生活の場」で使われている芸術品もある。そうした品々は、高い芸術価値を持つと同時に、人々の暮らしには欠かせない生活必需品でもあるのだ。

今回のセミナーでは、サリー(インド)、樹皮布(トンガ)、アボリジナル・アート(オーストラリア)を例に、それぞれの芸術品に込められた、社会背景や人間関係を考えてみた。

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