国内外フィールドワーク等派遣事業 研究成果レポート





大内英範(日本文学専攻)
 
1.事業実施の目的 【c.国内フィールドワーク派遣事業】
  源氏物語古写本の調査
2.実施場所
  鹿児島大学附属図書館
3.実施期日
  平成18年9月3日(日) から 平成18年9月6日(水)
4.事業の概要
   鹿児島大学附属図書館所蔵、玉里文庫本「古筆源氏物語」の調査。
当該本は、三十年以上前の紹介・論考以来、まったく顧みられなかった写本である。今回の調査で、特に注意したのは、一五帖が本来一括のものなのか、取り合わせ本なのかということ、特に後者の場合はその由来をどの程度確認しうるかということであった。その他、マイクロフィルム・紙焼き写真では識別不可能な擦り消し等の本文訂正跡のチェック、落丁箇所の確認、朱点があればその確認など、実見しなくてはわからない点の調査確認が目的であった。
既知のことも含めて、当該本についてその概要を記す。なお、大きさは若菜下1冊以外はほぼ同じで、タテは16.2~16.6cm、ヨコは15.1~15.7cmの間に収まる。
番号/巻/伝称筆者(/備考)
1/須磨/後醍醐天皇/朱点あり
2/賢木/後伏見院/朱点あり。一面行数が10~12行で一定しない。
3/夕霧/阿仏尼/鎌倉期書写
4/若菜下/二条家覚源/本冊のみやや小ぶりで、タテ15.3cm、ヨコ15.4cm
5/藤裏葉/冷泉為相
6/野分/冷泉為相
7/玉鬘/冷泉為相
8/匂宮/二条為定
9/紅梅/二条為定
10/松風/世尊寺行俊
11/花宴/世尊寺行房/朱点あり
12/空蝉/世尊寺行房/朱点あり
13/関屋/世尊寺行房
14/絵合/世尊寺行房
15/初音/世尊寺行尹

5.本事業の実施によって得られた成果
 
6.本事業について
   これから論文に書こうと思っていることをレポートに書かなくてはならず、気が重い。だから提出が遅れてしまう。
 
 戻る