豊増 佳子 |
メディア社会文化(メディア教育開発センター) |
報告書 |
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1. |
博士論文研究の概要 |
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看護師が学習した知識を活用し実践する場合、一看護師と一患者との関係や実践だけで患者の問題を解決できるわけではない。つまり個対個における看護ケアにとどまらない、集団や組織における患者ケアが必要になってくる。そのため看護基礎教育においても、看護提供システムや看護管理の視点から、組織論、リーダーシップ・マネジメント、集団行動・意志決定、チーム医療などの学習や実習を何らかの形で導入している。それにもかからわず、卒業し実践現場に出た新人看護士は、さまざまな理由でリアリティショックに陥ることが多い。ただ、医療現場の複雑・急性期化、そして患者の権利・倫理的問題によって実践現場において可能な実習も限られてきている。このような状況の中で、この問題の背景を再検討し、問題解決する効果的な学習環境や方法について検討している。
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2. |
メディア社会文化(メディア教育開発センター)活用方法 |
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メディア社会文化専攻では、文系理系という枠にとらわれずに、メディアと社会・文化・人間・教育について研究する場です。基盤機関である独立行政法人メディア教育開発センターでは、高等教育におけるメディア活用に関して、最先端の研究開発、普及促進が行われています。また、メディアを活用して教育や研究についてのネットワークやコラボレーション、そして支援を行っているようです。興味のある方は、その内容を提示いただければ、関係部署や教職員へ呼びかけを行い、その解決可能性や共同作業への足がかりを探りたいと思っています。
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3. |
「総合日本文化研究実践教育プログラム」について |
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高等教育や研究機関の場合、各専門を極めるだけでも多くの深い知識、そして時間を要します。そこに使命があるのだと考えていました。しかし今回、所属専攻の枠を超えた教育研究活動という構想を知り、それがどのような課程や必要性で発想されたのかなどが興味深いところでした。
ただ、自分自身としましては、自分の所属している専攻の中だけでも、多岐にわたる研究領域全体を把握することさえできていない状況です。そのため私としてはまず、自分の所属している専攻や基盤機関組織を理解することからはじめたいと思っています。そうすることで初めて、支援相談員としての役割が果たせると考えています。
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