今回の集中講義により、フィールドに対する視点が分野によって分断されるのではなく、各分野の視点が統合され一連の流れと拡がりとなって現在の景観と繋がる実感を得、新たな感動を持ってフィールドを見ることが出来たことが一番の収穫であった。特に資料というものが幅広く、あらゆる角度から見ることが出来るものとしたときに、ある側面の分析から得られる情報に他の側面の観点を付加していくこと、または他の視点からの批判点としてある観点を評価していくことで、それぞれの分野を広げるというだけでなく特定の分野への視点をさらに深め、現状へと繋がる全体的な視野を持つことが出来ると感じた。 これは特に評価を受けにくい分野のこれからの進行へ繋がる観点でもあるし、逆に評価されやすかった分野については研究の組み立て方、あるいはその弱点の克服という観点にも繋がるものであり、これからの研究の上で大変有益なものであった。
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