総合研究大学院大学 文化科学研究科 学術交流フォーラム2010

シンポジウム

シンポジウム

趣旨及び内容

 シンポジウムは、「共生」をテーマとし、比較文化学専攻の庄司博史先生、国際日本研究専攻の劉建輝先生、日本歴史研究専攻の青木隆浩先生、メディア社会文化専攻の三輪眞木子先生の4人の先生方にご講演いただきました。その後、それらをもとにしたパネルディスカッションを日本文学研究専攻の鈴木淳先生を交えて行っていただきました。テーマである「共生」は、昨今の研究がより学際的な色彩を増しており、他分野の共生は研究上重要な位置を占めていること、また、国際化が進む中で、異文化間の「共生」は、社会的にも大きな問題となっていることから決定しました。
 庄司先生は、異なる文化を背景に持つ人々の「言語」に焦点を当てた内容をお話いただきました。劉先生は、日中問題を歴史的に遡りつつ、背景となる文化的指向の違いや日中両国のお互いの戦略について、青木先生は自然遺産保護の実際のフィールドで起こる考え衝突や葛藤を、三輪先生は、教育現場で起こる様々な問題解決に学際的なアプローチを試みるお話をしていただきました。「共生」とひとことで言っても、あまりに大きなテーマではありますが、総じて文化、言語、自然の間の「葛藤」の面が浮き彫りとなったように思います。
 本報告では、当日の講演をもとにした各講演者の論文と、パネルディスカッションの記録を掲載しています。

タイムテーブル

講演1
10:00~10:30
「多言語社会とことばの共生」
[ 比較文化学専攻・教授 ]庄司 博史
講演2
10:30~11:00
「近代東アジア文化圏―歴史から見る隣国との共生」
[ 国際日本研究専攻・准教授 ]劉 建輝
講演3
11:00~11:30
「世界自然遺産保護の保護と観光の諸問題」
[ 日本歴史研究専攻・准教授 ]青木 隆浩
講演4
11:30~12:00
「探索型情報検索:共生による共生のための研究」
[ メディア社会文化専攻・教授 ]三輪 眞木子
12:00~13:30
休憩
13:30~14:50
パネルディスカッション「共生」

司会

[ 日本文学研究専攻・教授 ]鈴木 淳

パネリスト

庄司 博史、劉 建輝、青木 隆浩、三輪 眞木子