
文化科学研究科では、「総合日本文化研究実践教育プロジェクト」として、専攻の枠を超えた研究活動の推進、学生間の学術交流、または学生の国内外における会議・学会等への参加、フィールドワークの実施を推進する事業の募集を行っている。これは、専門分野における深い知識や技術を習得するだけでなく、他分野に横断的に対応できる学際性、情報伝達能力をあわせもった研究者・社会人を育成することを目的としたものである。
本セクションでは、この目的を達成すべく、口頭発表および議論の場を設けた。
口頭発表は、この事業に申請し、フィールドワーク・学会報告等を行った院生を中心に、発表を希望する院生を含む各専攻1名計6名が、それぞれの研究テーマに基づく調査成果の報告、博士論文等について、質疑応答含め25分間行った。
各発表者はそれぞれの研究テーマについて、20分という短い発表時間にも関わらず、凝縮した内容で、充実した発表を繰り広げた。これに対し、教員および院生からも活発な質疑応答が行われ、実りの多い口頭発表となった。
日頃、他専攻の研究に触れる機会が少ないなか、所属専攻を超えて研究成果を発表し、互いの研究の意義や方法論を理解、議論する場を設けることの重要性を感じた 。