イニシアティブ事業概要

ワークショップ

C班

王 莞晗「日露戦争前における海外修学旅行研究」
[ 検討内容 ]
[ 日本歴史研究専攻 ]渡部 鮎美

 C班では国際日本研究の王莞晗さんのポスター発表の内容を「学校の見学で来た中学生たち」を対象に展示するという課題に取り組みました。王さんのポスター発表は「日露戦争前における海外修学旅行研究」をテーマに修学旅行の写真や同窓会誌などを資料にしたものでした。

 C班では中学生を対象にした展示という課題に対して、当時の中学生の生活や修学旅行の行程など、現在の中学生にも親しみやすい内容を展示することにしました。「当時の学校生活」、「海外旅行の実際」、「背景とその後」というコーナーをつくり、それぞれのコーナーで展示すべき集合写真、修学旅行先での写真やお土産の絵はがきなどの資料を当てはめていきました。さらに必要となる図版などの検討もおこない、具体的な展示につながるようなワークショップとなりました。

 参加された先生方や学生からは今後の論文作成にも十分に役立つ内容の議論がおこなわれたという感想をいただきました。今回のワークショップでは、自身の研究のアウトプットを展示という形にすることで、研究資料のあらたな読み解き方が見えてきたようにも思います。

 

[ コアコメント ]
[ 国際日本研究専攻 ]王 莞晗

 今回のワークショップでは班のコアとして参加させていただき、私の研究「日露戦争前後の海外修学旅行研究」を「中学生」に紹介する展示を作るというテーマでした。私の参加した班は、博物館展示のベテランである先生方や先輩方が勢揃いだったので、イニシアティブをとっていただきつつ、まず研究の構成を解体し、そして「中学生」が分かりやすく、且つ興味を持つような話題を選び、整理し、提示する過程を経験しました。幸い私の研究は展示にも使いやすい写真資料が多かったので、それらの説明を軸にし、そして当時の参加者が、展示対象である今の「中学生」と年齢が近いことで、修学旅行の背景として、当時の学校教育や学校生活の紹介も取り入れた展示案が出来上がりました。